2024年04月14日

4月6日石巻K-BOX

4月6日

チェックアウト後、今日は石巻へ出発。

このツアーは、石巻に行くことから始まった。

東日本大震災後、石巻でピアノ調律をしていた遠藤信和さんと調律師学校同級生の井手雄一さんが話しあって調律師の自分達が石巻の方々に何ができるのか、井手雄一さんが東京等でライブの調律で付き合ってきたミュージシャンをお世話くださって、宿泊と食事を与えてくださり、良い演奏をしてほしい、ということで続いてきた。

そして石巻の水道屋さんの会社社長の黒澤健一さんも同世代で、彼が持っている多目的スペースK-BOXと遠藤さんのライブハウスN’S squareで演奏した。

その時に出会ったのが、石巻希望ゴスペルクワイアIKGだ。

元気な女の人たちと少しの男性メンバーだった。

私のオリジナル曲「愛にあふれて」作詞小笠原千秋、作曲遠藤律子。

これを歌ってくださるようになった。

パワーのあるコーラスで歌っていただき、感動が大きく広がった。

今日も、IKGのレパートリー2曲と愛にあふれてを歌ってくださるので、15時K-BOX到着後、井手雄一&藤井学ドラマー到着を待ってリハ開始。

二人は井手雄一車にドラムセットを乗せて来た。

リハ後、開場、満員御礼。

お客様がいっぱいお越しくださり感激。

トリオで春の歌、スタンダードナンバーラテンリズム、70年台のソウルナンバーブラジリアンリズム、色々楽しいアレンジでジャズをお楽しみいただいた。

2部の最初にIKG16名登場、黒と白で各人おしゃれファッショナブルな装い。

動きながら歌うと大迫力、心の底からメッセージを歌い上げる皆さんの気持ちが伝わって演奏しながら涙。

クワイアの歌の後、トリオは「おかえり」を演奏した。

毎年3月11日に。頑張ろう石巻の看板の前に亡くなられた方々の数の灯籠が灯される。追悼の時間に遠藤律子オリジナルスロー作品集CD「親愛しないで」を流して頂いている。

YouTubeで配信されるその音を聴くと、深い情感が感じられるその場のエコーが加わっている。

そのCDの最初の曲が「おかえり」だ。

トリオをこのステージに置いてくださったすべての方々に捧げて演奏した。

そしてIKGとお客様にパワーをいただき後半ライブ盛り上がった。

お客様の年代も考えながらの選曲をいつもしている。

今日もうまく行ったようで、曲名を伝えると大反応で嬉しくなった。

山口彰ベーシストのソウルフルな弦の弾き。

藤井学ドラマーの大名人ドラムソロと素晴らしいタイムキープ。

アンコールでIKG「愛にあふれて」美しい響きのハーモニーで力強く歌われたメッセージソング、愛にあふれ今日を生き尽くす人。

小さい自分が作った曲が、大きく広がっていく不思議なこと。

人は一人では小さいけれど、皆で一緒に生きると大きく広がっていける。

千秋さん、ありがとう。

IKG、ありがとう!

ラストはフォークダンス曲、IKGが踊って大団円、客席でシェーカーを振っている方、手拍子の方、フェスティバルになった。

震災から13年、町には津波で流されたままの建物もあった。

大変なことがあるのであろう方々がこの会場にお越しくださりバンドを励ましてくださった。

もったいないことだ。

音楽の時間で心一つになれたこと、雄一さん、クロケンさん、遠藤さん、若い世代の3名の方々、尊敬しています。

黒澤健一さんはクロケンさんと呼ばれている。

クロケンさんと加代子さんは素敵なご夫妻で、私よりずっと若いのにいつもお世話になっている。

加代子さんがCD販売等優しいお気持ちでお世話くださり感謝。

私たちが来るのを待っていたとおっしゃる方々のお言葉、来られてよかったありがたい。

言葉に尽くせぬ感情溢れる時間だった。

終演後、クロケンさんと雄一さんのお心使いのお寿司屋さん夕食会。

座敷で、IKG代表3名の方と雄一さん、クロケンさん、遠藤律子、山口彰、藤井学。

美味しい和食、石巻は新鮮なお魚が撮れるところ。

お寿司も美味しくいただきながら、お話に花が咲く。

IKGの3名の皆さんと色々お話しした。

ジャマイカ人のジョンさんが先生、一回お会いしたことがある。

歌詞をどう伝えるか、ジョンさんから説明があるそうだ。

どこか東京ライブでご一緒できたらと思う。

石巻に来られた。

良かった。

黒澤健一さんと井手雄一調律師。

石巻希望ゴスペルクワイア。

山口彰、遠藤律子、藤井学、IKG。

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