文化庁コンサート、アグアスカリエンテス博物館コンサート

5月7日

少し続けて眠れたが、6時には起きていた。

さあ、いよいよ仕事だ。

レストランで小野夫妻と9時半から朝食ビュッフェ、果物やヨーグルト、シリアル、
甘いパンなど。

バンド2名は起きてこない。

11時に出発、今日の2番目の演奏会場Museo de Aguascalientesアグアスカリエンテス博物館へ。

博物館のパティオ、ギリシャ様の柱が立つ建物、お日様さんさん心地よい。

PAのお兄さんたちがセッティング、ピアノは調律中。

ドラムセットは、メールで岩瀬立飛の希望リストを送ってあったのだが、バッチリ全部そろってピカピカのシンバルがまぶしい。

ベースアンプもアンペグのグレードの良いもので良かった良かった。

ピアノは前もってメールで見せてもらっていたヤマハの立派な大きなピアノ、これも良い音だ。

音響リーダーのラロさんは、親切で仕事が綿密でありがたいことだ。

音響チェック後、約1時間のリハ、やっとここまで来た。

この数か月打ち合わせ、交渉、バンドメンバースケジュール調整、実にいろいろなこ
とを積み重ねて
心配もたくさんして、大使館の担当者皆さんの心遣いに支えられて元気を出してこの場所までやってきた。

こうして立飛ドラマーのスーパーファンタジックなサウンド、裕治ベーシストの
シャープな歌うベースを聴きながら音を出せば、もうバンドだ、大丈夫だ。

小野夫妻はバンド演奏中、今後の時間のことなど打ち合わせをしてくれて心強いこと
だ。

リハ後ホテルに帰る。

ホテルの前の、KARIカフェ。

動物の首から先のオブジェが壁にかかっているジャングルみたいな不思議な店内。

ハンバーガー、ミラノ風ステーキなど頼んで、氷がお腹に心配なのでコンサートが
終わるまでは気をつけてぬるいミネラル水で乾杯。

部屋に帰って間もなく出かける時間。

15時までに車に乗って今日の最初の公演場所に行く。

楽器調整、音響チェック、リハ。

会場にはメキシコ人も座って聴いていてくれて、リハなのだが曲が終わると拍手、なん
だか嬉しくてこれでいけるなあと思う。

ホテルに帰って、髪を洗ってお化粧しなおして、夜の2つのコンサートの衣装、アク
セサリー、譜面などキャリーケースに入れているうち休む暇もなく出かける時間と
なった。

1回目のコンサートの衣装を着て出かけた。

赤と白のボディコンシャスなオーバーブラウスに白いパンツ、赤のハイヒール、貝の
白いネックレス。

箭島裕治はおしゃれな白地のブラウス、岩瀬立飛はラテンなアロハ風赤地のシャツ、3名で色合いが良い感じになった。

小野夫妻は、2回目のフォーマルイベントに合わせたシックな黒系スーツでエレガン
トに決めてお似合いだ。

服のことを考えるのも楽しいことだ。

車に乗って、El Cuartel de Arteへ.

ステージ裏のテントが控室、深い色のリンゴとブドウがテーブルに用意されていて洋
画に出てくる果物そのままだ。

冷たい水を飲みながら、曲の打ち合わせ、乾燥しているのでコンタクトレンズの目が乾く。

乾燥しているので、楽器とアンプの響きが良い.

19時からオンタイムで、バンド紹介アナウンス後元気よくステージに上がる。

お客様は満員で立見が出て、2階のバルコニーもいっぱいだ。

En caliete

Sunshine

紅葉

Estrelllta

Inspiration

さくらさくら

東京音頭

Cielito Lindo

日本の曲を、ジャズのコードも加えて3人で演奏する。

音と音の空間、流れる静かな時間、岩瀬立飛が素晴らしい時の刻みをして、メキシコ
アグアスカリエンテスのこの会場に、花散る春の日本庭園が見える。

静かな曲は静かに聴いてくださって、陽気な曲にはかけ声や口笛で声援がこちらに届く。

素晴らしいお客様だ。

後半は、ロックコンサートのような盛り上がり。

お客様は若者が多いが、高齢の女性が私が踊り出すと一緒に踊って歌ってくださっ
て、心が熱くなる。

私がダンスの振りを変えると、皆さんも同じことをすぐに始めてどんどん楽しくなって
くる。

最後に、ビバメヒコ!と叫ぶとビバビバ!!と返って来る、ビバハポン!ビバビバ!!ビバアグアスカリエンテス!ビバビバ!!!

バンド3名はステージ前中央で肩を組んで、会場の皆さんと一つになっていた。

1時間ちょっとのコンサート、大盛り上がりで終演。

CDを買う方は、全員サインを求める。

そして、たくさんの方々が次々に写真を一緒に撮ってと言って、一緒に皆さんのカメラに収
まった。

皆さんが、おめでとう!と言ってくれる。

南米では、コンサートの後、おめでとうと言って成功を祝福して下さるのだ。

メキシコシティでの2つのコンサートからずっと、おめでとうとお声をかけていただいて、なんとすてきな習慣、有難いの一言。

それから急いで、片づけて次の会場へ車で向かう。

Muceo de Aguasucalientes、アグアスカリエンテス博物館。

CENA DE PREMIO DE POESÍA、国内詩人賞受賞式パーティでの演奏。

昼間見た空間が、夜はまったく違うものになっていた。

中庭に素敵なテーブルとイスが置かれて、夜の空に、博物館の柱と壁に動くライティ
ングが効果的で、夢のような世界、素晴らしいセンスに又感動。

オブジェや絵画が飾られている大きな部屋で、バンドは着替えた後ステージ出待ちをする。

私は、シルバーグレイのロングドレス、バンド2名は可愛いシャツとネクタイに黒い
パンツ。

ロングドレスを着たスタイルのよい美しい女性の方々、おしゃれなスーツの紳士達、映画の1シーンのようだ。

エレガントな招待客の皆さんが大勢ステージ前のテーブルとイスのところで、座って
いる方、立っている方、グラスを持って歓談中に演奏は始まった。

最初は、よい感じのバックグラウンドミュージックだったが、だんだんお客様がピア
ノの私の後ろや左側まで近づいてきてじっと演奏をご覧になったり、一緒に歌った
り。

アグアスカリエンテス出身の作曲家Manuel Ponceの曲 Estrellitaを、アグアスカリエンテ
スに捧げますと言って弾き始めると、拍手が沸き起こった。

最後は、さっきの会場と同じノリとなり、大合唱のCielito Lindo。

メキシコの方々は本当に音楽が好きなんだなあと、嬉しい嬉しいライブとなった。

終演後、お客様は奥の広い中庭に移って、丸い大きなテーブルに着席。

私たちも、テーブルに向かう時に、このイベント主催のアグアスカリエンテス州知事夫妻にご挨拶。

州知事夫人は大変に日本びいきとのこと、日本の有機無農薬のお茶とCD「家族」をお贈りした。

バンド3名と小野夫妻、そして大使館担当者の方、アグアス文化庁の担当者のコ
ニーさん、クラウディアさんと2名の若いスタッフのお嬢さん方と奥のテーブルに着
席。

ディナーが始まった。

一同、コニーさんのお薦めでテキーラを小さい細いグラスに頂いた。

私は用心してマルガリータにしてもらった。

サルー!!!乾杯。

赤い大きなピーマン様の、コニー曰くチリの一種、に肉等が詰まっていて甘酸っぱい
味に煮てある料理。

ちょっと辛くておいしい。

豚のミートのあっさり味の一皿。

デザートは当地の柑橘類のドライフルーツを白いクッキーのようなものに挟んだも
の。

どれも、アグアスの名物料理だそうだ。

コニーさんが「東洋の人たちはおとなしいという認識があるのに、Ritsucoは熱いので驚い
た、きっと何代か前にラテンの血が入っていたのではないの」
という。

そして、私が「それでは、私をMaria 遠藤と呼んで」と答えるとメキシコ側の女性皆
さんが「Lupita」という。

褐色のマリアグアダルーペの愛称だそうで、恐れ多い。

ステージでは、クラシックの演奏、バレー、歌唱など、アグアスの音楽学校の学生サンたちの美しいエレガントなパフォーマンスが繰り広げられて、クラシック音楽が素敵だ。

岩瀬立飛と顔を合わせて、素晴らしい、と言い合った。

夜中の1時、これは夢の世界だ。

博物館をステージにして、詩人賞の受賞記念パーティに音楽と踊りがはいっておいしいお料理とお酒、着飾り集う優美な人々。

その中に加えて頂き、幸せ。

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