11月12日ブラジル4日目

11月12日

今日は、朝から晴れてきた。

ジクソンさんが、迎えに来て、9時に出発。

サルバドールの街へ出る。

今日は土曜日、にぎやかな街。

山の手と下町をつなぐエレベーターがある。

山の手の崖の上から、広い大きな湾をみる。

世界で2番目に大きな湾だ。

100メートルごとにある教会。

国によって違う教会。

ポルトガル、イギリス、アラブ、いろいろな国からブラジルに富を求めてやってきた。

王様まで来て住んでいた。

富を求めるということ、もっともっとと欲を出すこと、人を殺して、人を支配して、奴隷を連れてきて。

はあっとため息が出る。

世界遺産に指定されているCentroを歩いて、楽器店など覘く。

ジクソンさんに選んでもらって、バイーヤのバイーヤらしい音楽のCDを購入。

特に、打楽器がフィーチャーされているものを選ぶ。

選んだCDをかけてくれる。

思わず足がステップを踏む。

お店の店員さんが驚いて、日本人踊れる!と言う。

石畳の通り、石の建物、キューバの世界遺産の旧市街とよく似ている。

広場の、金の教会は、ポルトガル人が作った。

広場の景観、教会の形、ハバナの広場にいるような感じになる。

スペインのトレド、フランスのリヨン、イタリアのフィレンツェ、フランスのモンマルトル、コロンビアのボゴタ、皆よく似た教会と広場と石畳の街だった。

昔の、ヨーロッパ人の世界展開の軌跡、今日もまた出会った。

細い通りの真ん中に出したパラソルの下のテーブル席で、一休み、カフェ、アグアミネラルコンガス、ポテトフライ。

このカフェの店の入り口では、ミュージシャンがボサノバのギター弾き語りをしている。

スピーカーが外に置いてあって、よく聞こえる。

力の抜けたリズムで、よい声で音程ばっちりで歌う「イパネマの娘」

心地よい風が吹く。

タクシーでホテルに帰って、午後の日差しの海が見える部屋、ベランダのガラス戸をあけて海風を入れる。

海沿いのプールで泳いでいる人を見る。

大きな海、右手にはサルバドールの街がずーっと先の岬まで続いてる。

打ち寄せる波の音、いつまでも続いて欲しい時間。

19時15分ロビー集合。

カンドンブレを見学に行く。

ミニバスにジクソンガイドと一緒に乗り込む。

欧米からの観光客が同乗して行く。

カンドンブレの信者である今日のガイドが、行く道、カンドンブレの歴史を語る。

英語、そしてスペイン語で同じ内容を話した。

アフリカから奴隷で連れてこられた人たちの宗教。

昔、アフリカでは、神様は外の自然の中に多数いるとされた。

しかし、ブラジルに連れてこられたアフリカの人達は、家の中に閉じ込められた。

そこで、家の中で宗教儀式を執り行うようになった。

ポルトガル人の警察による追い立て、取り締まりがあり、カンドンブレの家は、郊外に行った。

カンドンブレの信者は、家に住んでいる。

その家の主人は、聖なる父、夫人は聖なる母と呼ばれる。

話を聞くうちに、車は街を離れて、どんどん暗い地域に入っていく。

ファヴェーラ、貧民街、スラム。

暗い泥の道、外に椅子を出して集う人達。

ゴミの山。

車が着いたのは、ファヴェーラのふもとの地域。

車を降りて、カンドンブレの家に歩いていく。

狭い通路、両側は、ガラスのない格子戸、中が見える。

暗い家の中、狭い部屋、小さい古いテレビ、ソファに寝そべる住人。

カンドンブレの家に着く。

男と女に分かれて、男は右側、女は左側の壁際の椅子に座る。

白い部屋、奥に3種の打楽器。

まもなく、白い服装をした人たちが部屋の真ん中に集まって来て、始まった。

聖なる父が、最初に1フレーズ、ソロで歌い語りをすると、そのレスポンスで、打楽器と皆の歌が始まり、右回りに延々と踊りの輪が続く。

リズムは、アフロだ。

ゆっくりのテンポで、両手をぶらっと前後ろに振りながら、ゆっくり前に足を進める。

そして、一つの祈りの歌が終わると少し何の音もなくなって、また父による歌が始まり踊りだす。

それを1時間以上、ずっと続ける。

そして、5名の人に神様が降りてきた。

崩れるように下を向き、声を上げる人、そのまわりを信者が囲んで別室に連れて行く。

見学者は、シーンとして見聞きしていた。

今日のカンドンブレは、火の神様、Yansanを祭る儀式。

神様が降りて来た人が、着替えて部屋に戻ってくると、若者が、ぐるっと部屋の周りの壁の高いところに、火がつくボンベを下げ歩く。

私の真上にも置かれた。

ボンベに火をつけると、黒い煙が部屋に広がっていく。

明かりを消した暗い部屋に、ともしびが揺れて煙が広がる。

頭に神様の食べ物を入れた飾りかごを載せて登場した聖なる父は、歌い踊りながら外に出て、集まって来てガラスのない窓から家の中をのぞいていた近所の信者達に、食べ物を配る。

打楽器のテンポは少しずつ上がって、だんだん盛り上がって、これから佳境に入る。

時間は、もう23時近く。

ガイドさんに促されて私たちはそっとお暇する。

カンドンブレは、これから盛り上がって1時ころまでやるそうだ。

途中、車を降りて、昼間に来た世界遺産の街で、遅い夕食。

一同、言葉が少ない。

貧しい生活、神を崇める心、そこから生まれた素晴らしい音楽と歌。

カンドンブレ、そして見学を許してくれた皆さんに感謝。

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