文楽鑑賞

9月4日
早起きして、10時前に国立劇場小劇場前。
岡田夫妻のお誘いで、初めての文楽鑑賞。
前から4番目の、義太夫と三味線の場所、文楽廻しのすぐそばの席。
9月の公演は、国立劇場開場45周年記念だそうだ。
第一部 寿式三番叟 「天下泰平国土安穏の、今日の御祈祷なり、、」
重要無形文化財保持者、人間国宝の竹本住太夫翁の義太夫を聴く。
終了後、岡田夫妻に連れられて、住太夫さんの楽屋を訪ねる。
出演者が次々に楽屋に入って、翁に挨拶して、今終了した第1部の演奏について意見を聞き、指導を受ける。
その後で、楽屋に上がって正座して、挨拶をした。
岡田夫妻が、私をピアニストと紹介して下さると、翁は「私達のは、音符がないんですよ」
と気さくに話しかけてくださった。
第二部 伽羅先代萩
     鶴気喜の乳母、政岡は和わが子を幼君の食事の毒見役にしている、武家の掟の悲しさ、クドキの場が見せ場。
第三部 近頃河原の達引き
      老母と遊女の娘と兄、娘と愛人の心中道行きを助ける、愛と悲しみの物語。
義太夫と三味線と人形使いの三者の力がぶつかりあって、大団円を作る伝統芸の世界。
この世界の演者は全部で、80名くらいかいないのに驚く。
終演後、住太夫さんのお弟子さん、竹本文字栄太夫さんが、裏を見せて下さった。
顔を見せて人形の首と右手を担当する人形遣いの方が履く高下駄が、棚に並んでいる。
このゲタには、本物のわらじが二足履かせてあり、音を出さないようになっている。
人形は3名で動かしていて、他の2名は黒子の格好をして下駄ははいていない。
人形を衣装を縫っている部屋、鬼の顔の人形、派手な衣装が素敵だ。
人形の首が入っていない台に衣装が着せてあるものを見ながら、説明を聞く。
人形遣いは、衣装を自分で着せるのだ。
舞台に裏から入る。
さっきまで座っていた客席が見える。
腰くらいの高さの柵があって、この高さはどの芝居でも同じだそうだ。
その柵の中で人形を動かして、柵の上に人形を置いて動かしたりする。
舞台上手に、義太夫と三味線が座る文楽廻しがある。
金屏風のような壁がくるっと廻って、座ったまま出てくる。
義太夫さんは、腹から声を出すために、10センチくらいの幅の固い白い帯を下腹にギュッと巻いている。
そして、大きな砂袋をお腹に入れている。
その格好で軽く歩けないこともあり、迅速な演者交代のために、廻る仕掛けになっている。
三味線の方は、両足を内股にしてペタっと座って大きな太棹と重いバチを抱え込む。
これではひざが悪くなるだろうと聞いてみると、多くの方がひざを悪くしているそうだ。
いろいろと興味深い話をしてくださった文字栄太夫さんに感謝。
歌舞伎は多く、文楽から話をもらっているそうだ。
浄瑠璃の一つであったこの語りは、竹本義太夫の人気で、義太夫と呼ばれるようになり、後に文楽座が有名になって、文楽という名前になったと聞いた。
関西で生まれた芸能であり、義太夫の語りは関西の言葉とリズムだ。
赤坂のホテルのコーヒーショップで、岡田夫妻からさらに詳しく文楽について、文楽の世界の人達について話を聞いた。
驚きの連続の、勉強会になった。
帰宅して、譜面書き続行。
 
 
 
 
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