実家、お墓参り、病院へ。

3月21日
雨降りで躊躇するも、実家へ行く。
 家の中、散乱した物。
言葉がなく、父と母がいて、もっと昔、家族5人がいた頃まで思い出しながら、家の中を歩く。
父が大事にしていた物、写真、写真機、本。
FRV!のポスター。
オルゴール時計が鳴り出す。
かなしいかなしい響き。
冷蔵庫の電源を抜いて、中の物をゴミ袋に入れる。
消費期限が過ぎた調味料。
流しの前に立つ。
何も入っていない食器の洗いかご、取り外した浄水器。
何度もここに立って、両親の食事を作った。
母が去ってからは、父の食事を作った。
泊まって、翌日の7時に起きて、父の朝食を作って、また寝たこと。
ヘルパーさん達、生活クラブのワーカーズたすけあいヘルパーさん達が料理を作ってくれた、この場所。
雨の庭を見る。
庭に作ったテラス。
母が、骨折して、洗濯物を2階に干せないだろうと、モノ干し場として作った。
ここにイスを出して、父と母に昼食を出したこと。
母の精神状態が悪くなった時、母と二人でテラスに座って、父がほっとする時間を過ごすようにと、母に付き添っていたこと。
想い出は尽きない。
父の墓参り。
先に誰か子供が来ていて、私が持っていった花を足すと、まわりで一番豪華なお花になった。
長い事、父に話しかけて、近況報告も。
母の病院へ。
母は、栄養注入直後で、ベッドで両手にピンクのミトンをしていた。
また痩せた母。
歌を歌うと、すぐに一緒に歌いだす。
かーごめかーごーめ、ずいずいずっころばし、さーくーら、さーくーら、はしらーのきーずーはおととーしーのー、はーるのうらーらーのー、うーみーはひろいーなー、あーきのゆーうーひーに。
紅葉まで歌ってしまった。
母は涙を流した。
どうしたのと聞くと、嬉しくて、と、嬉しい返事、私も涙、心は通じている。
歌は有難い。
このところの緊張感が、ぱらりとほどけて、母がここにいる事が有難くてならなかった。
ほんの10分もいない面会時間、あしーたー又、と声にならない声で歌うと、明日来るの?と。
また、来るからねと言って別れてきた。
 
 
 
 
 
 
 
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