父を送る。

5月20日
雨の朝。
10時前に、葬祭場到着。
着付けをしてもらって、私と妹、弟奥さんの3名は、和服になった。
親戚も到着、ご会葬の皆様がおいでになる。
とうとう、今日が来た。
読経とご焼香、皆様のお顔を拝見、有難くて有難くて、感無量。
お坊さんから、読経のあと、四十九日についてのお話。
故人は7日ごとに、関所を通る、その時に故人に祈りを捧げて力を添える、そして7回目が四十九日、故人は彼岸に無事たどり着く。
お別れの儀、心臓がドキドキしてきた。
父の棺に、皆様から頂いたお花を、たくさんたくさん入れる。
最初は白い花、そして色の花、美しい花々。
閉じられた棺、係の方が「もうすぐ父の日、少し間に合わなかったけれど、父の日のお花、黄色いバラの花束です」と、棺の上に美しい花束を乗せた。
一番悲しい時だった。
皆様のお見送りを頂いて、斎場に出発。
席の隣に置いた父の写真、穏やかな顔、見ると涙。
帰りのバスでは、お骨を抱いた弟と、位牌を持った私が隣の席に座って、なかなか普段話す機会がないのだが、いろいろ話せた。
途中、バスは母が1年間いた老健施設のそばを通った。
ああ、ここだ、と、妹と弟夫婦と、懐かしいねえ、ずいぶん通ったねえ、と話す。
父も、ずいぶん通った。
父と一緒に行って、買って行った父の好物のトンカツ弁当にソースが入ってなくて、私が怒ると、父は、まあいいじゃないかとそのまま食べた事など思い出す。
今日は、父はお骨になってここを通っている。
親戚で囲む、食事の席。
たくさんのあたたかいお心遣いに支えられて、父を送ることが出来た。
銀座シグナスに18時過ぎ着。
河野温カルテットライブ。
山口彰b、二本柳守drs。
いろいろ楽器を吹き分けるサックス奏者の河野さん。
最初に音が出たとき、「ああ、もう父に聴かせられない」と思う。
父が喜ぶことが嬉しかった。
これからは、さらにさらに、お客様が喜んでくださることを、幸せとしよう。
音を大事に大事に、一生懸命演奏しよう。
 
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