父の爪を切る

5月3日
父の病院へ。
療法士さんが、父を起こしてかかえて、車イスに乗せるところだった。
パジャマ姿の全身、骨だけ、本当に痩せた。
めまいで具合が悪くなり、ベッドに戻して、しばらく父は気分が悪くなっていた。
寝たきりでもいられない、起きてもいられない、どうなるのだ。
落ち着くまで、しばらくそっと見守る。
両手の爪を切る。
細い指、指先を揉んで、指をそっと伸ばす。
両手をやると、気持よさそうだ。
抒情歌集を開いて、我は海の子、茶摘などをゆっくり歌って聴かせる。
少し話をする。
父は、意識はしっかりしている。
父に話しかけていると、ここが実家の居間になった。
お茶もお菓子もないけれど、歌がある、少しだけれど会話がある。
父の顔がはっきりしてきた。
ずっとついていられたらなあ。
いつもより長い時間いて、又明日来るね、手を振ってくれる父を残して、玄関でタクシーを待つ。
父の手を握って、パワーが伝われ!と念じていたが、自分の両手が熱くなっているのを感じて、逆に父からパワーをもらったのかなと思う。
どんな状態でも、その時に楽しめることを見つけて、その時間を大切に過ごすこと。
母のことも父のことも、この繰り返しで、ここまで来た。
帰宅して、料理。
グリーンピースを剥いて、玄米を精米して、日本酒と塩と水で炊く準備。
蕗、先日初めて煮てみたら筋が固くて食べられない。
うさぎで、元子先輩とうさぎママが煮方を教えてくれた。
蕗を塩でまな板でよくこすってあくを落とし、茹でて水に浸す。
筋を丁寧に取る、これが大仕事、大変なので二度とやるまいと思う。
これを数センチ長さに切って、ダシと味醂、酒、醤油で煮た。
青梗菜を中華スープで煮て、椎茸と溶き卵を加えて、片栗粉でとろみをつける。
ホタルイカとニラのニンニクオリーブオイル醤油炒め。
小あじの南蛮漬、生鮭の輪島海塩ソテー大根おろし添え、生湯葉入り豆腐はわさびで。
若布と小葱の味噌汁、おかずが出来た時、丁度豆御飯が炊けた。
蕗の煮物、香りが素晴らしくて、薄味も決まって、なんともいえないおいしさ、手間をかけた分おいしい。
また、作ろう。
以前は、春の山菜や蕗など、あまり興味がなかった。
年とともに、ご馳走だと思うようになった。
病院に行く時に、何回も聴いてコードを把握したトム・ジョビンの曲を、譜面にする。
小野カメラマン撮影のFRV!集合写真を、牧野青年に送って、フライヤー製作をお願いする。
皆の笑顔が素晴らしい写真、元気なパワーが写真から伝わるだろう。
 
 
 
 
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