父に歌って聴かせる日本の歌、欧州の歌

暖かくなった。
父の病院へ。
父は一人の部屋に移されていて、驚いた。
ベッドのそばに座って、日本叙情歌集のページをめくって、父が好きで歌っていた歌を父に歌い聴かせる。
「埴生の宿」「ローレライ」「この道」「野中のバラ」「夏の思い出」たくさん歌った。
シューベルト、ブラームスの子守唄もあるが、子守唄は、父がずっと眠ってしまいそうで歌えない。
最初は涙で歌いにくかったが、だんだん心落ち着き、父の心に届くようにと、静かにしっかり歌った。
叙情歌集を、枕もとの台に置いて、話しかける。
「おとうさん、大好きだよ」
「おとうさんも、、」
父の言葉、聞き取れないけれど、枕の横のタオルに、私の涙がこぼれ落ちた。
又来るね、というと、かすかに穏やかに微笑んだ。
文句も言わず、静かに横たわる父。
もう1ヶ月半になる。
タクシーを待つ病院の玄関のそばのベンチ。
あたたかい日差しと、爽やかな香りの風、初夏の気配。
父のベッドごと、病院の建物ごと、抱きしめたい気持。
やって来たタクシーは、女の運転手さん。
明るく元気な運転手さんと話していたら、元気になった。
帰宅して、久しぶりにプール。
まだ明るい窓から差し込む夕日、ゆっくり600メートル泳いで、お風呂。
イカの竜田揚げ、オリーブオイルを少しまぶして、アルミを敷いてオーブンで焼く。
里芋と牛蒡と豚肉、人参、大根、豆腐の豚汁。
いわしの胡麻漬け、キャベツの輪島海塩浅漬け、切干大根煮、苺とヨーグルト。
メール仕事をいろいろ。
アメリカからの仕事の書類を確認作業。
 
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