母の病院へ

2月1日
母の病院から知らせが来た。
母の容態が悪くなったと。
脱水症状が出ているとのこと、雨の中、病院へ急ぐ。
ナースステーションのそばの部屋のベッドに寝ている母。
顔が変わっていた。
痩せて、目が大きくなった。
「おかあさん、わかる、律子よ」と話しかける。
声にならない声で、わ、、と言ったような。
点滴が取れないように、ベルトで胴を縛られている。
動きたいようで、しきりに上半身を動かしている。
手を握った。
白くて小さくて冷たい手。
歌を歌ってみたが、歌わない。
涙が、眼鏡にこぼれ落ちた。
しばらくいて、病院をあとにした。
みぞれになった帰り道、「おやすみ」の歌詞を心の中で歌っていた。
昨日の、父の卒寿の祝いまで、待ってくれていたのか、それとも皆が楽しく集まっているので、さびしがりやの母は私もいるよと、アピールしたのか。
家の近くのショッピングセンターを、何を買うでもなく歩き回った。
母に充分なことをしてやったかと自分に問いながら。
 
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