母の病院、父の病院

11月28日
早起きしたかったが、お昼に起きる。
根性入れて、甘酒を作って出かける。
タクシー、電車で、実家へ。
 
父が、母に見せたり聴かせたりするために購入した、モバイルDVD機を探すが、見つからない。
誰もいない実家、しーんとしている、
しかし、何か、もう誰も住まなくなった気がしない。
CDだけ何回か持って、鍵を閉めて出かける。
ここをスタートして、別々の病院に入っている母と父を訪ねる。
まず、電車とタクシーで、母の病院へ。
久しぶりの病院、土曜で静か。
母を呼び出すと、車イスで出てきた。
私のことを見て、表情が変わったが、先月より意識レベルが下がったようだ。
お母さん、覚えている?
覚えているわよ。
甘酒を少しだけ飲ませる。
おいしい、温かくておいしいと。
歌を歌うと、すぐ一緒に歌い出す。
携帯で、父の携帯に電話して、留守電に、母の歌う紅葉を吹き込む。
歌った後、おとうさん元気?と言った。
写真を撮る、笑って、と頼んで。
両手を握って、いつもお母さんのことを考えているよ、と言うと、母は、
わたしも、いつもあなたのこと思っているわよ。
涙声で、おかあさん、私のことを忘れないでね、と。
長くいたかったが、看護師さんが、せっかく来たのだからゆっくりして、と言ってくれたが。
間が持たず、そして時間が迫って、お別れの言葉を言う。
又来るからね。
立つと、母は、私はどこへ行くの?と、不安そう。
本当に、人生、どこで生きて、どこへ行くのだろう。
タクシー、電車、タクシーで、父の病院へ。
ちょうど、皆さんと一緒に夕飯を食べているところ。
父は、スプーンで食べている。
刻み食だ。
飲み込みが危ないためだ。
廊下で立って待っていると、この中では若い男の方が、遠藤さんですか、部屋で待っていてくださいね、と声をかけて下さる。
父のベッドのそばに座ると、その方が、父から話を聞いたと、私の仕事のことを聞いて下さって、そして、父が良くなっていると教えてくださった。
父の車イスを押して、部屋まで連れて来てくれた。
同じ部屋の患者さん。
お世話になっているのだ、心強いこと、有難いこと。
父は、先日よりぐっと張りのある、私から見ると輝いている顔になっていた。
車イスからベッドに移るしぐさも、前より少ししっかりしている。
今日も、午前中リハビリして、お風呂に入れてもらったという。
DVDプレイヤー^のある場所を聞いた。
今度持ってこよう。
ペルーの公演写真を見せる。
喜んでいる顔、嬉しい。
父の携帯にさっき送った母の写真を見せて、吹き込んだ紅葉と一言を再生して聞かせる。
父は、顔をくしゃくしゃにして、ちょっと涙。
会いに行きたいという、元気でよかったなあ、と。
甘酒を出すと、飲むという。
持参したカップに入れて出すと、おいしいと、全部飲んだ。
同じポットの甘酒を、二人が飲んで、時間差団欒。
又来るねといって、両手を握る。
タクシーと、電車、電車、で帰宅する。
即、プール。
ジャグジーに浸かって、ほっと一息、ああここまで来た。
少しだけ泳ぐ。
お風呂で温まって、ああよかった。
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