父を退院させて

9月10日
病院と話して、父を今日退院させることにした。
午後に病院へ。
父は、今日退院できると聞いて、ああ、ほっとしたと、いつもはっきり感情を言葉に出さないのだが、喜んだ。
病院が出してくれる食事、6回出してくれるのだが、ほとんど食べられなかったようだ。

 

当然のことだが、周りが具合が悪い方々で、熱が下がって、痩せているがあとは元気な父は、なかなかそこで食事が入らないという。
持って行ったクリームチーズプリンを食べた。
退院手続き、入院費を支払う。
ベッドにずっというのも良くないので、一緒にデイルームに行く。
看護師さんたちが、テーブルに座って打ち合わせをしている。
そこに、車イスに乗った高齢者男女2名がいる。
認知症の方らしく、看護師さんたちは、見守りをしながら打ち合わせをしている。
優しい言葉をかけながら。
あたたかいなあ、大変だなあ。
おばあさまの方が、「帰ろう」と、看護師さんに言った。
CD「SMILE」収録の、「ふたつの星」を思い出す。
歌の中で、「帰ろう」という言葉を入れた。
施設にいる人達は、夕暮れになると、皆、帰りたい、帰ろうという。
皆、帰りたいのだ、家に帰りたいのだ。
あたたかい家に、家庭に。
病院に通って、施設に毎週通っていた頃のことを思い出した。
父の荷物を片付ける。
18時食事。ほんの一口食べた。
着替えて、退院。
車に乗るまで、杖を突く父の腕を取って支えて歩く。
ほとんど自力で歩いていないような、ふわふわよろよろの軽い、細い身体。
家に着くと、弟奥さんが用意してくれた籐のイスが、居間に置かれていた。
母の時に買った、なかなか立派なリクライニング付きのイス。
そこに座って、父は、ああよかった、とため息をつく。
そして、何か食べよう、と言い出した。
病院に持っていったいなり寿司一つ、急いで作ったチンゲン菜のおひたし、黒豆煮、プリンなどを出す。
いなり寿司を一つ頑張って食べて、あとは手をつけない。
信州ぶどうジュースをお猪口に1杯。
今日はお風呂はやめてベッドに入った。
弟夫婦が購入して置いてくれた、両手でつかまり立ち出来る、ベッドてすり。
シモンズベッドと同じ色で、素敵だ。
手すりが素敵、なんていうことも、小さな喜びなのだ。
荷物を片付ける。
又の入院時のために、入院セットをあらためて作って、バッグに詰める。
疲れたので早めに寝ることにした。

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